ライセンスを取る前くらいから、朝起きたら一通りグライダー用の天気予報を考えるという習慣ができました。
だいたい欠かさずに毎朝やっているのですが、まだまだトンチンカンな予報も多いです。
今の天気予報の手順を書いておこうと思います。
いろいろな情報を見て考えるべきは風とサーマルトップと双方の時間変化です。雨予報などは自分でする必要はないので天気予報サイトを見ましょう。
まずウェザブリの友を眺めて概況を頭に入れます。
このサイトは文字で解説があるので、最初から大きく予報を外して無駄なやり直しをせずにすみます。
地上(予報)天気図を前日、当日朝、翌日と眺め、さっきの概況を思い出しつつどのように天気が移り変わるか、気圧配置などを読みます。
重要なのが風ですが、気圧配置から読み取れる風は大局的なものなので、もちろん等圧線が混んでいれば気圧配置通りに吹きますが等圧線が空いていれば局所的な現象で風が吹きます。(例:海陸風)
局所的な現象というのがくせ者で、ベテラン教官が謎の予報をたまに出すのはこれを熟知してるからです。(言い伝えを参照)
寒冷前線が通過しそうな場合は静穏から突然ド強風に変わるので特に注意しましょう。ひどいときは突然20m/s以上吹きます。
風の傾向を考えたら高層予想天気図を見て上空1500m(850hPa)の気温を読みます。気温逓減率が0.7以上ならそれなりに大気が動くとみてよいそうです。
サーマルトップはNOAAでStability time seriesを見ます。ここはそれなりに当たっている気がします。
もちろん露点など調べてエマグラムを元にしてもよいのですがやり方がわからないので結果だけ使います。
ここのサイトによるとサーマルの強さはサーマルトップによって決まるそうです。
サーマルの強さ(kt)=1.2×雲底高度(ft)の千の位の数字-1
最近ブルーサーマルなのでこの辺は積雲が出だすこれから検証してみようと思います。
で、最後にBLIPMAPを見ます。
データの更新が遅いのか知りませんがトンチキな予報をたまに出すのでここだけ見てはしゃぐのは危険です。
風の予報だけは他にいい手段がないので自信がないときはここを頼りにします。たまにGPV気象予報も見ます。
サーマルトップとか強さの予報は初ソロ日和でもない限り基本的にいい感じに出るはずなのでテンションを上げて布団から出ましょう。
滑空場に着いたら、風の実況を調べます。出るのが遅いですがアメダスとかを使いましょう。運良く野焼きや工場の煙があればいい目印になります。
飛ぶ前に風を考えておくのが重要です。
風が弱かったりウインチ曳航が下手だったりすると離脱高度400mがよくあるので離脱地点から2~3km半径以内、時間にして5分以内でサーマルをヒットする必要があります。
地上の暖かそうなところやトリガーから風下に延びているであろうサーマルの列を仮想すれば少しはヒット率が上がるのです。
1つめのサーマルをヒットして600mまで上がってしまえば後はGPSの軌跡を見るとかして上空の風や巡航コースを考えます。ヒットしなかったら撃沈…
長々と書きましたが、上のリンクを全部ブラウザで開いてタブ固定しておけば起きてノパソを開いて次々見るだけなので流れ作業です。
なるべく毎日見て季節の傾向や移り変わりの周期を観察するようにしています。
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