2013年9月9日月曜日

東京六大学戦

2013年9月9日


野球じゃなくてグライダーの六大戦が始まった。
昨日までは雨だったので、今日が実質競技初日でとてもいい天気だった。
天気図を見るに数日は好条件が続きそうだ。

1118にJr.で出撃。
積雲が広がっていたが新しい雲は見られず、日射を遮るだけの邪魔者になっていた。
まずは離脱高度が420mなので近場で探し回るがいまいちぱっとしない。
そうこうしているうちに近くの機体は東大のASW24とJr.以外全滅してしまった。
仕方なく+0.1のサーマルでだらだら回って待っているとどこかのASK21が回っているのを発見。
近くによって行く途中で運良く+2をヒットしひたすら上がった。
下に寄ってきたASW24はなぜか上がらないようで、ブレイクするとついてきた。

第一旋回点を余裕の高度でクリア。六大戦はGPS判定で1m単位で採点されるので旋回点最低高度をぎりぎりでクリアすると減点されてしまうことがある。
夏の第一旋回点周りは水田が広がっており、広大な沈下帯と化しているためまた500mまで落とされてしまう。
またうろうろしつつ、しょぼいサーマルで回っていると+3にぶち当たる。第一旋回点周りとは違って第二旋回点周りは強いサーマルが林立しており、もっと早く突っ込んでおけば良かった。
第二旋回点も余裕の高度でクリアし、速度を出してゴールした。いくら急いでも150km以上出すとセスナ並みのL/DになってしまうのでやはりJr.は遅い。

本日の成績 0+46 個人5位
GPSログ


9月10日


高層に朝から雲が広がっておりかなり邪魔だった。

1125にJr.で出撃。
すぐ前に離陸した東大のASW24が近くで回っているので迷わず下に行くが、450mでなくなってしまい2機ともブレイク。
次はASK21がよく回っていたところに突撃して+2で上がり700mでブレイク。
第一旋回点に行くASK21について行ったが高度が足りないので旋回点手前で回っているASW24とDiscusの下に入る。
ルール上同高度ガグルは2機までなのだが、性能差でJr.の方が早く上がってしまうので追いつかないように調整しつつだらだら回る。780mでブレイクし第一旋回点をクリアした。

DiscusとASW24を見失ってしまったので今度はASK23とASK21が回っているところに突撃し700mでブレイク。
第二旋回点に直行するが、高層の雲のせいで日陰が広がっており道中逃げ帰る機体や低高度で撃沈する機体が進路に多数見え途中でコース変更。
日清シスコ妻沼工場の上に行き、ココナッツサブレの香りの中+1.5で上がる。
650mでブレイクし三洋の工業団地でまた750mまで上げ、第二旋回点をクリアしてゴールした。

本日の成績 0+49 本日までの合計成績 個人4位
GPSログ


9月11日


前日にウェザー当番だったので適当に南風&曇り予報を出していたらなんと起きたら雨。しかも風も北風。
割としっかり降っていたが妻沼の晴れ率を信じて昼から競技開始になった。
所々雲の切れ目から差し込む日差しだけが頼りで、他の場所は全くサーマルがなく大変だった。
1230にJr.で出撃するがさすがに無理でバッタ。こんな天気でもよそのdiscusは浮いてて流石だった。

気を取り直してJr.で1400に出撃。
ウインチマンがへたくそでそこそこ風が吹いているのに400mしか離脱がとれなかったが近くで600mまで上げる。
わずかに日差しがあるところに全機体が群がっており、7機くらいのガグルになっていた。
怒られないことを信じて何とかねじ込み回るが、同高度に4機もいて多すぎて中々上がれない。600mで頭打ちになってしまい、他が抜けることを期待して回る。東大のASW24も一緒に下で回っていた。
何機かガグルを抜け他の地点に行ったので回りながら観察していたが、富士重工の工業団地に行った奴が上がるようだったので向かう。ASW24もついてきた。
だが日差しが弱いせいでサーマルまで弱く、600m付近で上下を繰り返す。下のASW24は逃げ帰ってしまった。
不毛なことをしているうちに近くに日差しの当たっている住宅地を発見。上に向かうと期待通り+2で上がり、900m位まで上げて第一旋回点をクリアした。ASW24がランディングする無線が聞こえたので他の機体を探すが全滅していた。
旋回点で旋回し振り返ってみると、もうほぼ全天雲で覆われており、照らされているのがさっきの住宅地と第二旋回点付近だけという惨状。とりあえずさっきのサーマルに逃げ帰り上げ直す。
どうするか真剣に悩んだがどこも日射がない以上第二旋回点まで突っ切る以外ないので950mまで上げきって突撃。
なんとか第二旋回点まで来たが高度が30m位足りない。だが日射が当たっていただけあってサーマルをつかむことに成功。ぎりぎりで第二旋回点をクリアしゴールした。

本日の成績 1+10 本日までの成績 個人3位
GPSログ

ネジが緩んでカメラが横を向き顔ばっか写ってしまった

9月12日


昨日と一転してブルーサーマルの競技開始になった。昼頃から積雲が出始め、14時にはそこら中で強いサーマルが出来ていたようだ。

1051にJr.で出撃。
近くで上げていると先に離陸したdiscusが寄ってくる。一緒に回って600mでブレイク。
3km位先の工業団地に移動し回っているとさっきのdiscusが来る。相手の方がうまいので合わせているとよく上がった。
600mでやはり頭打ちになるが、discusが旋回点に突撃していくのでついて行く。セクターに入ってしまうと高度違反で減点を食らってしまうので直前でコースを変え、第一旋回点前で回る。
結局例のdiscusも入ってきて、その後も東大のASW24や他のLS4、discusやらが入ってきた。
サーマルがやたら広いのでてんでばらばらに回っていて後で怒られた。
第一旋回点をスタンダード機連中と同時にクリアしたが、性能の違いでそのままついて行けないのでその後は別のルートを行く。
途中でガグルにねじ込もうとして怒られて入れなかったりして低くなったので滑走路横で上げ直す。

だが例によって後に離陸した機体が全滅しており次のサーマルの見当がつかない。
第二旋回点クリア無線が続々入っているので旋回点付近はよく上がるに違いないと信じて突撃する。すり鉢ぎりぎりになってしまったが+2をヒットし回っているとスタンダード機連中が旋回点をクリアするのが見えたので、ほぼ同時にクリアしてゴールした。

スタンダード機に追いつけたので割と満足。Jr.はすぐ高度を稼げるので風さえ弱ければ飛行速度は大して変わらないようだ。

本日の成績 0+51 本日までの成績 個人3位
GPSログ


9月13日


前日のウェザーではオーバーキャストとか予報されていたが全然違った。
朝からボコスカ積雲が出ており、ランウェイ付近にも山ほどできていた。
くじ引きで1番になったので1030にJr.で出撃。

運良くほぼ全ての積雲が成長中でどこ行っても上がった。
雲底は600mないので450~600mくらいをクルーズバンドにして第一旋回点まで行く。
600mないと第一旋回点クリアできないので手前で回っていると次に来たdiscusが入ってきた。
だがこちらの高度も600mでサーマルトップなのでサーマルが弱すぎてうまくガグルが組めず逃げ帰ってしまった。
750mまで上がったので旋回点をクリア。550~700mをクルーズバンドにしてまた巡航する。
順調に第二旋回点をクリアしてゴールした。最初のdiscusもほぼ同じ経路を通りすぐ後にゴール。

今日もスタンダード機を抜けて満足。久々の積雲コンディションで楽しかった。

本日の成績 0+41 本日までの成績 個人2位
GPSログ

9月14日


高気圧が抜け、台風が接近してきた。朝から半分くらい高層を雲が覆っており、日射が弱かった。
常に日射不足でサーマルは弱くトップは低く沈下は強く、出発してしばらくすると条件がしぼみ、沈下に叩かれて全機体が着陸するという不毛な日だった。
ランウェイ3本しかないのに8機くらい一斉に着陸するので割とグラウンドクルーが悲惨だった。
運良く朝のごく限られた時間帯に出撃した選手が得点していたが自分は全然上がれなかった。
20分×4発も飛んで疲れたので次の選手に交代して降りた。

朝日新聞デジタルの記事
昼過ぎに空中衝突事故が発生。大会はそのまま終わってしまった。
幸いにしてけが人は出なかったが身につまされる思いである。

この影響で事故チームが棄権。3位だった個人順位が繰り上げになり優勝してしまった。
何だかなぁと言う気持ちだが連日得点を続けていたこともあるし優勝は優勝として素直に喜びたい。

昨年と違って今年の六大戦は最終日以外は毎日周回できるくらい条件が良かった。風が弱いこと、タスクが短いこと、得点のハンディキャップ係数がJr.のような遅い古い機体に有利に働き高得点を取ることが出来た。

これだけ得点できた理由は、視野が広くなったのが大きいと思う。教官が散々視野視野といっていたのがピンと来ていなかったが、この前関宿でATソロに出たときに急に視界が開けた感じがして水平線も曳航機も計器も視線を動かさずに全部一度に見られるようになった。
飛行中は血眼で他機を探し情報を収集して常に先読みを心がけていた。次のサーマルはどこに行くかだけでなく、その次は、そのまた次はどうするか、どこで何m上げて次に行くかを計算していた。
同高度のガグルもしょっちゅうだったので、相手を注視して視線は上を向いたままセンタリングすることも慣れ親しんだJr.なら難しくなかった。

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